embed要素は、音声や動画などの各種プラグイン(アドオン)を必要とするデータをウェブページに埋め込むために使用します。
この要素は、Netscape1とIE3からサポートされていますが、W3Cが定めるHTMLの要素にはなっていません。HTML4.0の仕様では、音声や動画などのオブジェクトをウェブページに埋め込むのに、embed要素ではなく
object要素を用いることが推奨されています。
Netscapeにおいて、height、width、src属性は必須とされていますが、実際には、使用するプラグイン(アドオン)によって必要な属性は異なります。また、指定できる属性はプラグイン(アドオン)によって大きく異なります。プラグイン(アドオン)のマニュアルでサポートが追加されている属性がある場合はその属性を確認してください。IEにおいては、終了タグが省略可とされています。
ブラウザがどのプラグイン(アドオン)を使用したらよいのか判別できない場合、ユーザにどのプラグイン(アドオン)を使用するのかを問うダイアログが表示されます。ユーザの中には煩わしさを感じる人もいると思いますので注意しましょう。
embed要素は、
インライン要素、
ブロック要素内に配置することができます。
次の例は、Flashファイルをパブリッシュ(発行)した際に、共に書き出されるHTMLコードのサンプルです。ブラウザがobject要素をサポートしていない場合、ネストされているembed要素が適用されるように指定されています。
<object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000"
width="100%" height="100%" id="buttonAction" align="middle">
<param name="allowScriptAccess" value="sameDomain">
<param name="movie" value="buttonAction.swf">
<param name="quality" value="best">
<param name="bgcolor" value="#999933">
<embed src="buttonAction.swf" quality="best" bgcolor="#999933"
width="100%" height="100%" name="buttonAction" align="middle"
allowScriptAccess="sameDomain" type="application/x-shockwave-flash">
</object>
IEの「クリックするとこのコントロールをアクティブにして使用します」の枠線の消し方
FlashやJavaアップレットなどのオブジェクトをHTMLタグによって貼り付けると、IEにおいて「枠線」とともに「クリックするとこのコントロールをアクティブにして使用します」という「ポップアップ」が表示され煩わしく思える時があります。
この枠線とポップアップは、外部スクリプトを使用することによって消すことができます。
<script type="text/javascript" src="applet.js"></script>
「applet.js」ファイルの内容には、たとえば、下記のように記述します。
document.open();
document.writeln('<applet code=\"Bubbles.class\" width=\"500\" height=\"500\">');
document.writeln('泡が動き回るJavaアプレットアニメーション。');
document.writeln('<\/applet>');
document.close();