構文

 
  

空白文字

CSSの空白文字には、Unicodeの半角スペース[U+0020]、タブ[U+0009]、MAC改行文字LF[U+000A]、UNIX改行文字CR[U+000D]、改ページ文字FF[U+000C]が含まれます。
Windows改行文字は、キャリッジリターン+ラインフィードCR+LF[U+000DU+000A][\r\n]から構成されます。

意味10進16進綴りコード
半角スペース3220space
タブ99tab\t
MAC改行文字
ラインフィードLF
(行送り)
10Alinefeed\n
UNIX改行文字
キャリッジリターンCR
(復帰)
13Dcarrige return\r
改ページ文字
フォームフィードFF
(書式送り)
12Cform feed\f

他にも半角フォントサイズのスペース[U+2002][&#ensp;]や全角フォントサイズのスペース[U+2003][&#emsp;]、日本語などに使用される全角スペース[U+3000](表意空白: ideographic space)などの空白文字に似た文字が存在しますが、これらは決してCSSにおける空白文字の一種ではありません。
 

キーワード

CSSでは、引用符["][']で囲った部分は文字列として解釈されます。したがって、キーワードは引用符で囲まずにそのまま記述します。
× 不正な例 ○ 正しい例
margin:"auto"; margin:auto;
border:"none"; border:none;
font-family:"serif"; font-family:serif;
color:"red"; color:red;
 

大文字小文字の区別と文字と活字ケース

 

大文字と小文字の区別


原則としてCSS2では大文字小文字を区別しません。ただし、HTMLのid属性やclass属性の名前、フォント名、URIなどについては、それぞれの仕様に従います。また、要素名および属性名の記述に関してHTMLでは区別しませんが、XHTML、XMLでは区別されるので、注意が必要です。
 
 

識別子 <identifire>


スタイルシートの識別子には、セレクタに含まれる要素名、クラス名、ID名があり、使用可能な文字は[a-zA-Z0-9]の範囲にある文字とハイフンだけに限られます。先頭文字にハイフンや数字を指定することはできません。(*1)

*1 セレクタに使用可能な文字には、上記以外に[ISO10646]で161以上のコードが振られている文字(16進数コード)が含まれます。また、先頭文字にはエスケープ文字([\'][\"][\{]など)や[ISO10646]で161以上のコードが振られている文字(16進数コード)も含むことができます。詳しくは、下記の「文字と活字ケース詳細」を参照してください。

文字と活字ケース詳細
 
 

CSSは、列を成します。には「@ルール」と「ルールセット」の2種類があります。(*2)

*2 @ルールとは、@キーワード(@charset @importなど)から次に出現するセミコロン[;]あるいは、ブロック({...})終端子"}"までを指します。ルールセットとは、セレクタとそれに続く宣言ブロック({宣言})を指します。
/* @ルール */
@import "foo.css";    /* セミコロン[;]まで */
@media print {
  body {font-size:10pt}
}                     /* ブロック終端子"}"まで */

/* ルールセット */
h1 {color:blue}

@キーワード(@charset @importなど)とそれに続く文や、セレクタとそれに続く宣言ブロック({宣言})の前後には自由に空白文字を挿入することができます。
@charset
"Shift_JIS";     /* @charset "Shift_JIS"; */
@import
url(foo.css);    /* @import url(foo.css); */

h1 { color:blue }
セレクタ
{ プロパティ:値 }    /* セレクタ { プロパティ:値 } */

セレクタ,
セレクタ,
セレクタ
{ プロパティ:値 }    /* セレクタ, セレクタ, セレクタ { プロパティ:値 } */
 

CSSのコメント

CSSでは[/*]と[*/]で囲まれた範囲がコメントになります。コメントは、字句と字句の間ならどこにでも出現してよく、その内容は出力に何の影響も及ぼしません。ただし、コメント内にコメントを、ネスト(入れ子)にすることはできません。
/* この範囲がコメントになります。 */

/* この範囲が
   コメントに
   なります。 */
 

スタイルシートを隠すための記述

style要素に対応していないブラウザからCSSの記述を隠すためにSGMLのコメント区切り子「<!--」と「-->」を使用することができます。ただし、これが利用できるのはstyle要素の内容モデルがCDATAであるHTML4.01までであり、style要素の内容モデルが#PCDATAであるXHTMLではSGMLのCDATAセクションという形式に変更する必要があります。

HTML4.01までの記述

<style type="text/css"><!--
スタイルシート...
--></style>

XHTMLにおける記述

<style type="text/css"><![CDATA[
スタイルシート...
]]></style>
 
関連項目:
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 2005/09/21発行 2008/01/01更新