object要素 オブジェクト (generic embedded object)

 
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H4- ie3- N6-

説明

<object>-</object> 開始タグ:必須 終了タグ:必須
object要素は、文書中にさまざまな形式のデータを配置することのできる汎用埋め込み要素です。具体的には、画像、動画、音声、Javaアップレット、Flashなどの各種プラグインデータ、ほかのHTML文書などが埋め込めます。

HTMLの仕様にあるimgiframeapplet要素のほか、IEやNetscapeの独自要素であるembed(ie3- N1-)、bgsound要素(ie2-)などの代わりに使うことができる要素とされていますが、そのすべてを正しくサポートしているブラウザはまだ少ないようです。

object要素は指定された形式をブラウザがサポートする場合には、内容が無視される仕様になっているので、優先順序の高いデータを外側に配置し、入れ子にすることによって選択的な情報の配置が可能です。

classid属性にはJavaやActiveXなどの実行プログラム、data属性には画像、動画、音声、Javaアップレット、Flashなどの各種プラグインデータ、ほかのHTMLファイル、archive属性にはロード時間を短縮する為に小分けにしたファイルのURIを半角スペース[ ]で区切って指定します。
 

属性 (W3C)

<objectH4- ie3- N6-
一般属性 id class style title lang dir %events;
declare H4-
実行待機
classid="URI" H4- ie3- N6-
実行プログラムのURI
[http:]以外の命名スキーム[clsid:][java:]なども指定可能。  参照
codebase="URI" H4- ie3- N6-
基準URI  参照
data="URI" H4- ie3- N6-
データのURI  参照
type="MIMEタイプ" H4- ie3- N6-
データのMIMEタイプ
codetype="MIMEタイプ" H4- ie3- N6-
classidのMIMEタイプ
archive="URIのリスト" H4- N6-
半角スペース[ ]で区切られたarchiveのURIリスト
standby="文章" H4-
ダウンロード中のメッセージ
height="長さ" H4- ie3- N6-
高さ
N(px)、S%で指定。
width="長さ" H4- ie3- N6-
横幅
N(px)、S%で指定。
usemap="URI" H4- N6-
イメージマップ名
#記号を頭につけた名前で指定。  詳細
name="名前" H4- ie3- N6-
オブジェクト名
識別子にはid属性を用いるべきです。
tabindex="数字" H4- ie4-
タブインデックス [0-32767]
([tab]キーを押したときに切り替わるフォーカスの順序を指定)
align="位置" (非推奨) H4-x1 ie3- N6-
文字との位置関係  詳細
topobject上部と文字一行を揃えて表示
middleobject中央と文字一行を揃えて表示
bottomobject下部と文字一行を揃えて表示 (初期値)
left左にobjectを浮動、右に文字を回り込み表示
right右にobjectを浮動、左に文字を回り込み表示
border="ピクセル" (非推奨) H4-x1 ie6- N6-
リンク時の枠線幅
hspace="ピクセル" (非推奨) H4-x1 ie3- N6-
上下の余白
vspace="ピクセル" (非推奨) H4-x1 ie3- N6-
左右の余白
datasrc="URI" H4 ie4-
未調査
datafld="CDATA" H4 ie4-
未調査
dataformatas=
"(plaintext|html)"
H4 ie4-
未調査
>(param|%block;|%inline;)*</object>

ブラウザ独自の属性 (ie N)

accesskey="文字" ie4-
アクセスキー
(Win[Alt]+[文字]、Mac[ctrl]+[文字]でフォーカス)
align="位置" ie3- N4-
文字との位置関係
(abcbottom|absmiddle|baseline|center|texttop)
code="URI" ie4-
実行プログラムのURI

使用例

<object data="img/house1.jpg" type="image/jpeg" width="150" height="110"></object>
IE6.02においては、150×110の枠の中に通常サイズの画像が表示されるのに対し、N7.1では150×110のサイズに画像が伸縮され表示されるといった具合に、ブラウザによって動作が異なります。
*1 IE8から、その他ブラウザと同じく150×110のサイズに画像が伸縮されて表示されます。
 

優先順序の高いデータを外側に配置

次の例では、mpgがサポートされていればmpeg動画を、pngがサポートされていればpng画像を、でなければimg要素のjpeg画像を表示するように指定したソースコードです。
<object deta="gap.mpg" type="video/mpeg" width="360" height="240">
  <object data="gap.png" type="image/png" width="360" height="240">
    <img src="gap.jpg" width="360" height="240" alt="sweet fair"><!--
  --></object>
</object>
 

Flashの埋め込み

次の例は、Flashファイルをパブリッシュ(発行)した際に、共に書き出されるHTMLコードのサンプルです。ブラウザがobject要素をサポートしていない場合、ネストされているembed要素(ie3- N1-)が適用されるように指定されています。
<object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000"
width="100%" height="100%" id="buttonAction" align="middle">
  <param name="allowScriptAccess" value="sameDomain">
  <param name="movie" value="buttonAction.swf">
  <param name="quality" value="best">
  <param name="bgcolor" value="#999933">
  <embed src="buttonAction.swf" quality="best" bgcolor="#999933"
  width="100%" height="100%" name="buttonAction" align="middle"
  allowScriptAccess="sameDomain" type="application/x-shockwave-flash">
</object>
 

Javaアップレットの埋め込み

<object codetype="application/java" classid="java:Bubbles.class" width="500" height="500">
泡が動き回るJavaアプレットアニメーション。
</object>
*2 object要素によるJavaアップレットの埋め込みは、IEにおいては未対応です。
 
 

IEの「クリックするとこのコントロールをアクティブにして使用します」の枠線の消し方



FlashやJavaアップレットなどのオブジェクトをHTMLタグによって貼り付けると、IEにおいて「枠線」とともに「クリックするとこのコントロールをアクティブにして使用します」という「ポップアップ」が表示され煩わしく思える時があります。

この枠線とポップアップは、外部スクリプトを使用することによって消すことができます。
<script type="text/javascript" src="applet.js"></script>
「applet.js」ファイルの内容には、たとえば、下記のように記述します。
document.open();
document.writeln('<applet code="Bubbles.class" width="500" height="500">');
document.writeln('泡が動き回るJavaアプレットアニメーション。');
document.writeln('<\/applet>');
document.close();
 
 

classid に関して



よく使用されるclassid [clsid:] には、下記のようなものがあります。

Flashclsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000
Shockwaveclsid:166b1bca-3f9c-11cf-8075-444553540000
YAMAHA MIDPLUGclsid:b0c207a3-42ee-11d0-9db3-00805f8a73c5
Windows Media Playerclsid:22d6f312-b0f6-11d0-94ab-0080c74c7e95
Windows Media Player7以上clsid:6bf52a52-394a-11d3-b153-00c04f79faa6
QuickTimeclsid:02bf25d5-8c17-4b23-bc80-d3488abddc6b
RealPlayerclsid:cfcdaa03-8be4-11cf-b84b-0020afbbccfa
Javaclsid:8ad9c840-044e-11d1-b3e9-00805f499d93
Javaclsid:cafeefac-0013-0001-0000-abcdeffedcba
Active Xclsid:333c7bc4-460f-11d0-bc04-0080c7055a83
データバインドclsid:333c7bc4-460f-11d0-bc04-0080c7055a83
Crescendoclsid:0fc6bf2b-e16a-11cf-ab2e-0080ad08a326
Preloaderclsid:16e349e0-702c-11cf-a3a9-00a0c9034920
Microsoft NetShowclsid:2179c5d3-ebff-11cf-b6fd-00aa00b4e220
VRML BrowserCtlclsid:90a7533d-88fe-11d0-9dbe-0000c0411fc3
 
関連要素: object | applet > param
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 2003/07/11発行 2009/09/01更新