IE5以降では、
ruby要素、rt要素、
rp要素がサポートされています(rp要素は非正式)。W3Cの仕様では、すべての開始タグ、終了タグは必須ですが、IEにおいて、rt要素、rp要素の終了タグは省略可能です。
また、ruby要素をサポートしていないNetscapeやOperaなどのブラウザにおいては、rp要素が認識され、ルビはカッコなどによるふりがなとして表示されます。W3Cの仕様では、開始タグ、終了タグはともに必須ですが、IE同様終了タグを省略しても認識されるようになっています。
このような状況から、一般的な記述は下記のようなものになります。
<ruby>
弘明寺
<rp>(</rp><rt>ぐみょうじ</rt><rp>)</rp>
</ruby>
<ruby>
弘明寺
<rp>(<rt>ぐみょうじ<rp>)
</ruby>
W3Cの仕様に沿った正当な記述を実現するためには、単純ルビを用いるべきでしょう。
単純ルビは、
rb要素に含まれる1つの単語に対しrt要素に含まれる1つのルビテキストを対応させる形式です。この形式では、未対応ブラウザにおいてルビが普通のテキストとして表示されてしまっても、ルビのカッコを指定する
rp要素を利用し通常の文章と区別をつけるためのふりがなをカッコなどの記号で囲んで表示することができます。
<ruby>
<rb>弘明寺</rb>
<rp>(</rp><rt>ぐみょうじ</rt><rp>)</rp>
</ruby>
このようなソースコードは、
ruby要素をサポートするブラウザでは、下記のようにレンダリングされるものと思われます。
また、サポートされていないブラウザでは、下記のようにレンダリングされると思われます。
単純ルビをサポートしているブラウザは現在のところありませんが、W3Cの仕様に沿った正当な記述を実現するためには、単純ルビを用いるべきでしょう。